カルパスとサラミは見た目が似ていて、カルパスは子どものおやつ、サラミは大人のおつまみとして親しまれています。
しかし、この二つの間にはどんな違いがあるのでしょうか？
さらに、それぞれがどんな肉から作られているのかも気になるところです。
実は、私も家族のためによくカルパスやサラミを購入しています。
そんなある日、ふとこれらの違いについて興味が湧きました。
そこで、カルパスとサラミの違いや、カルパスとサラミの成分について詳しく調べてみました。
今回はその知識を分かりやすくお伝えします！
カルパスとサラミの違いを徹底解説！
カルパスとサラミはどちらも人気のある加工肉製品ですが、下記の表のようにいくつかの違いがあります。
| 特徴 | カルパス | サラミ |
|---|---|---|
| 発祥地 | ロシア | イタリア |
| 主な肉の種類 | 牛肉、豚肉、鶏肉 | 豚肉、牛肉 |
| 含水量 | セミドライ（比較的高い） | ドライ（比較的低い） |
| 加熱の有無 | 加熱して作る場合が多い | 加熱せずに乾燥、熟成させる |
| 塩分量 | 高い | 高い |
| 適用シーン | おやつや軽食 | 料理やおつまみ |
発祥地から始まり、使われる肉の種類、含水量、加熱の有無に至るまで、それぞれの製品が持つ独特の特性があります。
カルパスとサラミ、それぞれの特徴について細かく見ていきましょう。
カルパスについて
カルパスは、その起源をロシアに持つ加工食品で、名称はロシア語でソーセージを意味する「カルバサー」に由来しています。
カルパスは、選び抜かれた肉と調味料、香辛料、そしてラードを組み合わせ、腸詰めにして一度加熱した後、2～3ヶ月かけてじっくりと乾燥熟成させて作られます。
完成時には、水分量が36～55％に調整され、この状態のものをセミドライソーセージと呼びます。
カルパスはサラミと異なり、その見た目はもっとコンパクトで印象に残ります。
柔らかな食感で、おつまみやスナックとして気軽に楽しめるため、通常は一口サイズで個別包装されています。
この便利さは、スーパーマーケットなどで手に取る機会が多いことからもわかりますね。
きっと多くの方が一度は目にしたり、購入したりした経験があるでしょう。
サラミについて
サラミは、イタリアを発祥地とする伝統的な加工肉です。
サラミの名前はイタリア語で「塩」を意味する「サラーレ」に由来しています。
製造過程では加熱せずに、肉に塩やラード、ラム酒を加えて腸詰めし、2～3ヶ月の間乾燥熟成させることで完成します。
このプロセスにより、製品の水分量を35％以下に保ち、これをドライソーセージと称します。
サラミの特徴は、カルパスに比べて水分量が少なく、その結果、少し硬めの食感が楽しめる点にあります。
サイズもカルパスより一回り大きめで、料理やおつまみとしての利用範囲が広いです。
対照的に、カルパスはより小さく、一口サイズで手軽に楽しめることが多く、おやつとしての利用が一般的です。
それに、比較的リーズナブルな価格で親しまれているセミドライソーセージです。
イタリアンレストランではサラミがよく使われています。
そのまま食べるのはもちろん、ピザやパスタ、サンドウィッチ、サラダなど、様々な料理に加えることができます。
塩味が効いているため、おつまみとしても人気があります。
かつては、カルパスを子ども向け、サラミを大人向けと捉える傾向がありましたが、これは各々の独特な食感に由来するものかもしれません。
ここからはカルパスとサラミ、それぞれに使われる肉の種類についても詳しく見ていきましょう。
カルパスとサラミに使用される肉の種類は？
カルパスとサラミ、これら人気のある加工肉製品は、どちらも牛肉、豚肉を主な原料としていますが、カルパスには加えて鶏肉が使われることもあります。
つまり、カルパスは牛、豚、鶏のいずれか単独、またはこれらを組み合わせた合い挽き肉から作られ、サラミは牛肉や豚肉、またはその合い挽き肉から成り立っています。
商品の断面を見ると、サラミには白い霜降りが多く見られます。
これは、カルパスに比べて鶏肉が含まれていないため、脂肪分が多いという特徴からきています。
ふと考えてみると、私たちは何の肉から作られているか知らずにこれらの食品を楽しんでいます。
そして、挽き肉製品はどのような肉が使われているかが分かりにくいもの。
しかし、調査してみると、日本国内で販売されているものも、海外から輸入されているものも、食品衛生法をはじめとした規制に基づいて製造、販売されており、安全性は高いと考えられます。
それを踏まえると、私たちは安心してこれらの製品を楽しむことができそうですね。
スライスサラミについて
|
|
スライスサラミには、輸入された豚肉を主原料として使用しています。
さらに、風味豊かに仕上げるため、ラードや様々な調味料に加え、たん白加水分解物、ポークエキス、酵母エキスなどのうま味成分が加えられます。
これらの成分は、塩酸を用いて抽出されることがあるため、過剰摂取は避けた方が良いでしょう。
おやつカルパスについて
|
|
おやつカルパスは、安全性を考えて特に子供向けに作られています。
国内産の鶏肉と、アメリカやメキシコから輸入された豚肉を使用し、これらを組み合わせた合い挽き肉にラード、ゼラチン、でん粉を加えて成形しています。
子供たちが主な対象であることから、健康に配慮して不必要な添加物や合成着色料は使用していません。
サラミとドライソーセージの比較
サラミは、実はイタリア発祥のドライソーセージと同じ種類に分類されます。
元々サラミとは、豚肉を主材料に塩やラード、ラム酒などを加えて作られるドライソーセージを指していました。
時が経つにつれ、ハーブやスパイスを加えるレシピもサラミと呼ばれるようになりました。
味の面では、国によって少しずつ異なります。
例えば、スペインのサラミにはパプリカや赤唐辛子が特徴的で、ドイツではシンプルに塩だけで味付けされています。
イタリアのサラミでは、ニンニクを加えることが一般的で、それが主流の味わいとなっています。
サラミとソシソンの比較
|
|
ソシソンはフランス独自のサラミに似た加工肉で、その最大の違いは肉の赤身と脂身のバランスにあります。
イタリアのサラミからヒントを得て作られたソシソンも、基本的な製造方法や材料は似ていますが、ソシソンは脂肪分が少なめに調整されています。
これにより、より赤身の味わいを強く感じることができるのです。
フランスでのこの改良されたサラミが「ソシソン」と呼ばれ、サラミとは別のものとして認識されています。
見た目では両者の区別がつきにくいかもしれませんが、フランス人にとっては全然違う食品というわけです。
ヨーロッパにおける肉加工品の豊かな文化は、細かな違いによって多様な名称が存在することからも伺えます。
まとめ
カルパスとサラミを比較すると、使用される肉の種類、起源の地域、水分含有量、そして加熱処理の有無に明確な違いがあることが分かります。
どちらも塩分含量が高めなので、食べ過ぎには気をつけましょう。
特に、お子さんがこれらを食べる場合は、成人と比較して少量で十分です。
それぞれに特有の味わいがあるため、異なるお肉やスパイスの組み合わせを楽しみながら、自分の好みに合う一品を見つけてみてくださいね。
