0800番号からの着信、あなたはどう対応していますか？
以前は見知らぬ番号には出ないようにしていたんですが、これが0120番号と同様、フリーダイヤルであることを知りました。
そこで、0800から着信を受けた際の料金や、詐欺や勧誘の可能性があるかどうか、調査してみた結果をお伝えします。
0800に出るとどうなる？料金は必要？
0800番号からの電話に出るべきか、そしてその後にかかる費用はあるのか、そんな疑問を持ちますよね。
この番号が一体どんな時に使われるのか、少し調べてみた情報をお伝えします。
0800と0120 フリーダイヤルの違いとは？
0120番号を聞けば、多くの方が「フリーダイヤル、つまり掛ける側は無料」ということを思い浮かべるでしょう。
ところが、0800番号もまた、同じく通話料金がかからない「フリーダイヤル」サービスの一つです。
このフリーダイヤルサービスは、もともとNTTコミュニケーションズによって始められ、1985年のサービス開始以来、40年近くにわたって利用され続けています。
しかし、利用者の増加により、利用可能な番号が少なくなってきているのが現状です。
そんな中、1999年には総務省の指導のもと、国際的にもフリーダイヤルとして認識されることが多い「0800」番号が新たに割り振られました。
現在では、NTTコミュニケーションズだけでなく、KDDIやソフトバンク、楽天モバイルなど多くの企業がこの0800番号を利用してサービスを提供しており、私たちの生活の中で広く使われています。
0800からの着信：通話料金の実情
0800番号への発信が無料であることはよく知られていますが、逆にこの番号からの着信に対してはどうなるのか気になる方も多いでしょう。
安心してください、0800からの着信に応答しても、受ける側に通話料金は発生しません。
これは着信課金サービスという仕組みにより、電話をかけた側、つまり契約者が全ての通話料を負担するためです。
したがって、着信を受ける側が料金を心配する必要はありませんよ。
ナビダイヤルとフリーダイヤルの違いを解説
ナビダイヤルは、「0570」で始まるNTTコミュニケーションズ提供の便利なサービスです。
この番号を使えば、企業や公共サービスが全国の様々な拠点からの電話を一つの番号で受けられるため、よく問い合わせ用として活用されています。
また、通話料金は全国どこからかけても一律です。
ただし、ナビダイヤルの大きな特徴として、フリーダイヤルと異なり、電話をかける側が通話料金を負担します。
通話開始時には「この通話では○秒ごとに○円がかかります」といった料金に関するアナウンスが入ることが多いです。
通常の通話料金よりもやや高額なため、かけ放題プランなどには含まれないこともあり、使用をためらう人もいます。
しかし、もし0570のナビダイヤルから着信があった場合、応答したとしても着信側に通話料は請求されないので、その点については心配無用です。
0800に出ないほうが良い？その背後にある理由
0800番号からの着信に関して「出ないほうがいい」と言われることがありますが、これには通話料金の心配は関係ありません。
実際に、この番号からの着信に応答しても料金は発生しないことが多いです。
しかし、見知らぬ番号、特に0800からの電話が「怪しい」と受け取られがちなのは、これらの番号が時に迷惑電話や詐欺の手口に利用されることがあるからです。
正規の業者も使用するため一概にすべてが悪意あるわけではありませんが、不用意に個人情報を伝えたり、安易に信用することなく、着信の意図を慎重に見極めることが推奨されています。
まだ知られていない0800の認知度問題
0120といえば、そのフリーダイヤル性は広く知られていますが、0800番号についてはまだその認知度に差があります。
この番号が示す着信課金サービスへの理解が十分に浸透していないため、見慣れない番号に戸惑い、大切な連絡であっても見過ごしてしまう可能性があります。
携帯電話の080との混同：誤解を解く
かつて、携帯電話やPHSの番号は「090」や「070」で始まるものが主流でした。
しかし、時間が経つにつれ、0120のフリーダイヤル番号と同様に番号が不足し始め、「080」や「070」が携帯番号としても採用されるようになりました。
現在、「080」は携帯電話番号として非常に一般的になりましたよね。
このため、0800で始まるフリーダイヤル番号が携帯電話からの着信と誤解されることがあり、見知らぬ番号からの呼び出しを間違いや迷惑電話と勘違いしまうケースが見受けられます。
対応を迷う営業・勧誘電話
企業からかかってくる電話でも、興味のないサービスや商品についての営業や勧誘は、できれば避けたいものです。
特に、通信販売を利用した経験がある人なら、定期購入や試用セットに関する「始めてみませんか？」や「特別キャンペーンでお得に再開しませんか？」といった、時にしつこいと感じるほどの電話が何年も経った後でも突然かかってくることがあります。
このような経験から、知らない番号の着信には慎重になり、登録していない番号からの電話には出ないほうが良いと考えるのは、決して珍しいことではありません。
悪質な迷惑電話の可能性
フリーダイヤルからの電話が必ずしも安全だとは限らず、場合によっては詐欺を目的とした悪質なものである可能性があります。
特に、NTTのような知名度の高い企業を装い、「未納金があるためサービスを停止する」や「法的措置を取る」と不安を煽り、お金を騙し取ろうとするケースが報告されています。
もし見知らぬフリーダイヤルからの電話に出てしまった場合は、個人情報を決して伝えず、すぐに電話を切ることが重要。
実際の企業からの問い合わせであれば、個人情報やサービス利用状況を直接電話で尋ねることは稀です。
重要な電話に対しては、折り返し連絡を取ることを心掛けることで、安全を確保できますよ。
未知の番号からの着信には慎重に対応し、必要に応じて応答を避けるのが賢明ですね。
0800に出るべき？着信時の対処法
0800番号からの電話がかかってきた場合、応答するかどうか迷うことがあるかもしれません。
0800はフリーダイヤルで、通常は企業からの重要な連絡やサービス提供の一環として使われます。
しかし、全ての着信が必ずしも重要であるとは限らず、場合によっては慎重に対応する必要があります。
0800はどこで使われているの？
0800は、フリーダイヤルとして多くの企業によって採用されています。
この番号を利用する主な理由は、お客様が気軽に意見や相談を提出できるようにするためです。
大手企業の中には、トヨタやダイハツ、NTTコミュニケーションズ、KDDI、ソフトバンク、楽天コミュニケーションズなど、自社のカスタマーサポートや相談センターにこの番号を使用しているところが数多くあります。
通常、0800の番号からの着信は、商品やサービスに関する問い合わせの返答や重要なお知らせなど、正当な目的で使用されています。
しかし、心当たりがない場合や、知らない企業からの着信には警戒が必要です。
たとえば、日本年金機構が提携しているという「0800-808-7000」からの督促電話は、国民年金保険料の未納に関するものです。
このような電話には特に注意し、不審に思ったら直接関連機関へ確認することが大切。
不正な目的で利用されることもあるため、情報を与える前に信頼性をよく検討しましょう。
0800からの着信はどのように対応すべき？
0800番号からの着信を受けた場合、すぐに応答する必要はありません。
まずは番号をメモして、インターネットで検索してみましょう。
過去に同じ番号から連絡を受けた人々が残したコメントが見つかります。
その番号が安全か、またはセールスや詐欺の可能性があるかを教えてくれますよ。
「この番号はセールスです」や「詐欺に注意！」などのコメントがあれば、電話に出る必要はありません。
たとえば、「0800-808-7000」という番号からの着信があった場合、検索することで「国民年金保険料に関するもの」という情報が見つかるかもしれません。
もしその間に電話が切れてしまっても心配無用です。
重要な連絡であれば、後で折り返すことができます。
もし迷惑電話が繰り返し掛かってくる場合は、ドコモ、au、ソフトバンクなどの携帯電話会社が提供している迷惑電話ブロックサービスを活用しましょう。
また、発信元を自動的に識別しブロックするアプリもありますので、利用を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
0800番号からの電話に対する疑問について、「通話料金は発生するのか」「迷惑電話の可能性はあるのか」「どのように対応すれば良いのか」を詳しく解説しました。
ここでは、特に注意すべきポイントを簡単にまとめています。
もし0800からの不明な着信に対処する際には、以下の情報を役立ててください。
- 0120番号と同様、0800番号も着信課金サービスに属します。つまり、電話をかけたり受けたりしても通話料金は発生しません。
- この番号からの着信は、企業からの問い合わせ返答や支払いの督促など、重要な内容を含む可能性があります。
- ただし、電話に出ることに不安がある場合は、まずはその番号をインターネットで検索してみましょう。そうすることで、その番号がどの企業からのものか、または以前に迷惑電話として報告されていないかがわかります。
